ジャーナル#5 健康経営時代のホテルスタッフ身だしなみ
目次
- ①健康経営がもたらすホテルスタッフの身だしなみ基準の変革
- ②ホテルスタッフの身だしなみ基準:髪の健康維持
- ③プロが教えるホテルスタッフのヘアスタイリングと健康経営
- ④健康経営に基づくホテルスタッフのスキンケアとベースメイク
- ⑤健康経営視点の身だしなみがもたらすホテルの価値創造
健康経営とは、企業が従業員の健康を経営的な視点から重視し、積極的に支援する取り組みのことです。社員が心身ともに健康であれば、仕事の効率や創造性が高まり、会社全体の業績向上につながるという考え方に基づいています。具体的には、適切な労働時間の管理、メンタルヘルスケア、運動促進、栄養バランスのとれた食事の提供などを通じて、社員の健康状態を改善します。
こうした取り組みは、離職率の低下や生産性の向上といった形で企業に還元され、持続可能な成長を支える重要な経営戦略となっています。日本では経済産業省が健康経営優良法人認定制度を設けており、社会的にも注目されている考え方です。
①健康経営がもたらすホテルスタッフの身だしなみ基準の変革

健康経営という概念が幅広い業界に浸透する昨今、ホテル業界の身だしなみ基準も大きな変革期を迎えています。従来の「見た目の美しさ」や「清潔感」「ブランドイメージの統一」中心から、ホテルスタッフの健康や働きやすさを重視した新基準への移行が進んでいるように思います。
ホテルスタッフの身だしなみ監修を手がけるコムニコスでは、クライアント様の意向に沿ったオーダー型の身だしなみの監修を得意としていますが、企業理念やブランディングだけでなく、トレンド、そしてスタッフの見た目の課題や問題をヒアリングして熟考し、現場で機能するガイドラインを構築します。結果、健康経営の視点も含んだ実践的なガイドラインで、業界スタッフからも高い支持を得ています。
ホテル業界における「美しさと健康」をテーマに、ホテルスタッフの健康を守りながら、ホテルの品格と魅力を高める身だしなみ基準の在り方について、深掘りしていきます。美と健康の両立が、ホテルスタッフの働きがいとお客様へサービスにどのように貢献しているか、その可能性と未来像を探ります。
②ホテルスタッフの身だしなみ基準:髪の健康維持

ヘアスタイリングは、ホテルスタッフの制服とメイクと、ミスマッチではいけません。コムニコスでは、ホテル全体のブランドイメージを踏まえた上で、トレンド、制服、メイク、ヘアスタイルの三位一体となった総合的な身だしなみ設計を実施しています。
またホテルの環境(照明、温度、湿度)を考え、ベースメイクのあり方や髪の毛の健康維持と乾燥対策も怠りません。24時間稼働する空調システムによって、ホテル内の環境は想像以上に乾燥しており、スタッフの肌や髪、頭皮に大きなダメージがかかっています。
この独特の環境下で、個人の肌や髪の健康を維持することは、健康経営における重要な要素の一つです。そしてこの配慮一つで、スタッフ自身が自分の身だしなみに自信を持てるだけでなく、業務中のストレスを軽減することにもつながり、健康経営の実践に貢献しています。
③プロが教えるホテルスタッフのヘアスタイリングと健康経営

ホテル内は、想像以上に乾燥しています。ロビー、キッチン、客室など場所によって温・湿度も大きく異なります。この多様な環境下でも美しさを保つスタイリング方法が重要です。
コムニコスでは、各環境に適したスタイリング剤の提案と使用方法もレッスンに組み込んでいます。汗や湿気に強い、乾燥環境用の保湿成分配合製品など、環境別の最適化を行うことで、勤務中の身だしなみ直しの頻度を減らし、業務効率の向上に貢献しています。一例ですが具体的には、スタイリング剤の使用量などはバームの場合、事前にヘアオイルで髪を保湿し、その後バームをショートヘアでも500円玉大、ミディアムヘアでは500円玉大を3回使用することで、適切な保湿効果と長時間のスタイル維持が可能になります。髪の内側や後頭部まで丁寧に馴染ませることも重要なポイントです。
このように、ホテル環境に適したスタイリング剤の使用法は、長期的な頭皮健康維持と業務効率向上の両面で効果を発揮します。
④健康経営に基づくホテルスタッフのスキンケアとベースメイク

ホテル環境の乾燥は、髪だけでなく肌にも大きな影響を与えます。長時間の空調による乾燥は、肌の水分を奪い、バリア機能の低下を招きます。これは単なる美容の問題ではなく、肌トラブルによる集中力低下や自己イメージの低下など、業務効率にも直結する健康経営の課題です。
コムニコスでは、ホテルスタッフ向けに「乾燥環境に負けない肌ケア」として、朝と夜の適切なスキンケアルーティンも提案しています。特に、朝晩のスキンケアをしっかりと行うことが重要で、安価なものでもいいので、朝晩2回のフェイスパック等の保湿対策を徹底することを推奨しています。
さらに重要なのが、ベースメイクによる「肌の保護」という考え方です。従来のメイクは「見た目の美しさや清潔感」が主目的でしたが、健康経営の視点では「肌を外部環境から守るバリア」としての役割も重視されます。保湿した後に、適切な量のベースメイクを施すことで、乾燥によるメイク崩れを防ぎ、化粧直しの頻度を減らすことが期待できます。業務中に化粧直しの時間やストレスを軽減し、接客に集中できる環境づくりにもつながります。
このように、適切なスキンケアとベースメイクは、肌の健康維持だけでなく、長時間の接客業務における業務効率向上と心理的な安定にも寄与する、健康経営の重要な一環となっています。
⑤健康経営視点の身だしなみがもたらすホテルの価値創造

健康経営の視点を取り入れた身だしなみ基準は、ホテルスタッフの健康維持だけでなく、業務効率向上、サービス品質向上、そして人材確保・定着率向上といった多面的な効果をもたらします。美しさと健康の両立は、今後のホテル業界における重要な経営戦略です。
コムニコスでは、健康経営理論とヘアメイク技術を融合させた提案を通じて、ホテル業界の持続可能な発展に貢献しています。美しく健康的な身だしなみは、スタッフの幸福度向上とゲストへの質の高いサービス提供を同時に実現する、新時代のおもてなしの基盤となっています。